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Axis Mundi
世界の中心軸

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背景
デザインの背景
エルメスのカレ「Axis Mundi(世界の軸)」は、
クリスティーヌ・アンリによってデザインされ、1999年に発表されました。
その後、2003年に再版されています。
世界が巡り続けるためには、ひとつの軸が必要――
その象徴として、本作では樹木の王とされるオーク(樫)が描かれています。
大地の歌のように樹液が幹をのぼり、
それに応えるように風が葉を揺らします。
その周囲では、四季が円環のように巡っていきます。
竪琴の調べを思わせる春、
無数の太陽がきらめくような夏、
実りに満ちた豊かな秋、
そしてすべてを静かに脱ぎ捨てる冬。
冬を見守るのは、過去と未来を見つめる二つの顔を持つ神ヤヌス。
そのまなざしの先には、再生への約束が輝いています。
さらに本作には、自然へのユーモラスで詩的なメッセージも込められています。
地球だけでなく宇宙までもが、優雅にこの樫の木を軸に回っている――
そんな想像のもと、私たちは葉の下で踊り、風に包まれ、
蜂たちの羽音に未来への希望を感じながら時を過ごすのです。
2000年には特別版「Axis Mundi – Reboisons la France(フランスに森を)」が制作されました。
1999年の大嵐によってフランスの森林が大きな被害を受けたことを受け、
エルメスは2000年のグランプリ・ド・ディアーヌにあわせて植林支援を実施。
ジャン=ルイ・デュマは、その象徴としてこのデザインを選び、
スカーフ下部に「Reboisons la France」の文字を加えた限定版を発表しました。
その売上は森林再生のための植樹活動に充てられ、
同時にこのテーマにちなんだ小さなゲームも制作されました。
自然への敬意と未来への希望を託した、
エルメスらしいメッセージ性あふれる一枚です。
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